配当日和

お金も私も働く、公務員の小さな自由計画

いくら種銭があれば配当金生活できる?具体的な計算

配当金で生活するにはいくら必要か。我が家の家計を実例に、9,000万円→5,000万円→3,300万円と現実的な数字に絞り込んでいく計算を公開します。


「配当金生活、いくら必要なの?」

高配当株投資に取り組んでいると、いつかたどり着く疑問があります。

「結局、いくらあれば配当金だけで生活できるの?」

ネットで調べると「1億円必要」「3,000万円でいける」など、さまざまな数字が出てきます。なぜバラつくのか。答えはシンプルで、生活費は人によってまったく違うからです。

だから、まず自分の生活費を把握することが先決です。


① 生活費を「基礎生活費」と「ゆとり費」に分ける

生活費は大きく2つに分類できます。

分類内容
基礎生活費生きていれば必ず発生するお金食費・住居費・光熱費・通信費・被服費・医療費・教育費など
ゆとり費生活を豊かにするお金外食・旅行・交際費・趣味など

この2つは性質がまったく異なります。

基礎生活費は、働いていても働いていなくても必ずかかります。だからこそ、「配当金で基礎生活費を賄えるかどうか」が、配当金生活の現実的なボーダーラインになります。

なお、生活費は家族構成・年齢・住環境・ライフステージによって大きく変わります。まず自分の年間基礎生活費を把握することが、すべての出発点です。


② 私が目指す「配当金生活」の定義

私はこう定義しています。

基礎生活費を配当金で賄える状態になること

それが達成できれば、仕事をしてもしなくても、どちらでもいい。少ない時間でゆるく働く、場所や時間にとらわれない自由な働き方も選べる。

「仕事をしなくていい」ではなく、**「仕事を選べる」**状態を目指しています。


③ 我が家の現状から計算してみる

我が家の状況はこうです。

項目内容
家族構成40代公務員夫婦+子供2人(高校生・中学生)
現状の年間基礎生活費360万円(月30万円)

この状態で配当金生活を目指すと、利回り4%で計算すると次のようになります。

360万円 ÷ 4% = 9,000万円

正直に言うと、この数字を見たとき、少し諦めそうになりました。

9,000万円。決して不可能ではないけれど、今すぐ手が届く数字ではない。しかも税金を考慮すると、さらに多くの資産が必要になります。


④ でも、子供が独立したら?

ここで視点を変えてみました。

子供たちが独立したあと、夫婦2人の生活になれば、基礎生活費は大きく変わります。

条件月の基礎生活費年間基礎生活費
現在(子供2人あり)30万円360万円
子供独立後(夫婦2人)16〜20万円約200万円

必要な年間配当金が200万円になれば、話が変わってきます。

200万円 ÷ 4% = 5,000万円

9,000万円から5,000万円へ。ようやく、希望が見えてきました。


⑤ 増配という、最強の味方

さらに見落とせない要素があります。それが増配です。

優良な高配当株は、株価の成長だけでなく、毎年配当を増やしてくれる銘柄も多くあります。長期間にわたって買い増しを続けていくと、ポートフォリオ全体の配当利回りが成長していきます。

想定利回り必要な投資元本(年間200万円の配当目標)
4%(購入時の利回り)5,000万円
6%(増配・買い増しで成長後)約3,300万円
8%(さらに増配が進んだ場合)約2,500万円

控えめに6%と仮定しても、必要な元本は約3,300万円まで下がります。

株式投資において、時間は最大の味方です。

早く始めれば始めるほど、増配の恩恵を長く受けられます。今すぐ3,300万円が必要なわけではなく、コツコツと積み上げながら、増配が育てていってくれる——そのイメージです。


⑥ 私自身の見通し

数字を整理すると、こうなります。

シナリオ必要元本の目安
今すぐ・子供あり・利回り4%9,000万円
子供独立後・利回り4%5,000万円
子供独立後・利回り6%(増配後)3,300万円

5〜10年後、子育てから解放されたとき、配当金で基礎生活費が賄える状態は十分実現可能だと感じています。

その日まで、健康に働きながら家族全員で楽しく生活したい。

ちなみに現在は、働いた収入で生活費を賄い、配当金はゆとり費に使っています。本来目指している「配当金で基礎生活費を賄う」という順番とは逆——なんとも不思議な状態ですが、それはそれで豊かさを感じています。


⑦ まず、自分の数字を計算してみよう

この記事を読んで、「自分にはいくら必要だろう?」と思った方は、ぜひ一度計算してみてください。

簡単な計算式はこちら:

年間基礎生活費 ÷ 想定利回り = 必要な投資元本

たとえば——

年間基礎生活費想定利回り必要な元本
120万円(月10万円)4%3,000万円
180万円(月15万円)4%4,500万円
240万円(月20万円)4%6,000万円
240万円(月20万円)6%4,000万円

最初に出てきた数字に驚くかもしれません。でも、「子供が独立したら」「増配が進んだら」と条件を変えていくうちに、現実的な数字が見えてきます。

大切なのは、諦めることではなく、今日から積み上げを始めること。


日々の生活が毎年豊かになっていく感覚は、幸せ以外の何ものでもありません。