投資を続けるメンタルの保ち方
「投資が怖くて続けられない」という方へ。やめたいと思ったことがない私が、それでも意識していることを正直に書きます。
— 正直で飾らない、等身大のメンタル管理の話 —
① 投資が怖くて続けられない人へ
「相場が下がると不安で眠れない」 「暴落のニュースを見るたびに売りたくなる」 「そもそも投資を続ける自信がない」
そういう声をよく目にします。
私はどうか。正直に言うと——投資をやめたい・怖いと本気で感じたことが、今のところありません。
これは私がメンタルが強いとか、投資の達人だとか、そういう話ではありません。たまたま運が良かっただけだと思っています。
自分も家族も健康でいられた。大きなトラブルがなかった。投資を続けられる環境が整っていた。それが大きい。
それに正直なことを言うと、私の投資経験はまだ10年に満たず、好調な相場が続いている期間が長い。この先の本当の暴落で、投資家としての覚悟が試されると思っています。
だから「私は大丈夫でした」と胸を張って言える立場でもありません。
② 私が本当に意識していること
「投資が怖い」という感覚を抑えるより、むしろ私が意識しているのは逆のことです。
「もっとリスクを取りたい」という衝動を抑えること。
相場が好調な時期に、こういう気持ちになります。
「もっと買っちゃおうかな」「来月はもっと上がるかもしれない」——まさに欲しい欲しい病です。
このとき、私の頭にひとつの問いが浮かびます。
③ 大根が値上がりしたら、嬉しい?
少し変な例えをさせてください。
スーパーで大根が値上がりしていたら、どう感じますか?
おそらく「高くなったな、困ったな」と感じるはずです。
では、持っている投資信託が値上がりしたら?
「やった、もっと買いたい!」と感じませんか。
なぜだろう?
大根も投資信託も、値上がりしているということは「高くなった」ということです。本来なら、大根と同じように「高くなったから今は買わなくていいか」と思うのが自然なはずです。
株価の未来はいつも不確実です。今が高いのか安いのか、正直誰にも分かりません。
この感覚が腹落ちするまでに、それなりの投資経験が必要でした。今でも衝動を完全に抑えられているわけではありませんが、「あ、また欲しい欲しい病だ」と気づけるようになってきました。
④ インデックス積立のメンタル管理
インデックス積立については、やっていることはシンプルです。
定期積立の設定をしているだけ。それ以上でも以下でもありません。
| 私がやっていること | 私がやっていないこと |
|---|---|
| 毎月自動で積み立てる | 相場を見て金額を変える |
| 投資系の発信で情報収集する | 暴落時に売却する |
| 淡々と継続する | タイミングを計る |
大暴落が訪れたとしても、定額購入を続けるつもりです。
それができるのは、生活に使うお金とは別に投資しているからです。「今すぐ取り戻さなければ」という切迫感がなければ、落ち着いていられます。
⑤ 高配当株のメンタル管理
高配当株は、インデックス積立とはまったく異なるアプローチをとっています。
| 項目 | インデックス積立 | 高配当株 |
|---|---|---|
| 情報収集 | 最低限 | 日々積極的に取りに行く |
| 値動きの確認 | ほぼ見ない | 日々チェックする |
| 買い方 | 定額・自動 | タイミングを見て購入 |
| 指値注文 | 使わない | 長期の指値を入れておく |
高配当株投資はタイミング投資です。いつ買うかが重要になります。
だからこそ、日々情報を取りに行き、値動きを確認し、「ここなら買いたい」という価格で指値を入れておく。
これは手間に感じる方もいると思います。ただ私にとっては、企業を調べてどの価格で買うかを考える作業が、楽しさのひとつになっています。
⑥ 「2割下駄を履いてる」という考え方
メンタルを保つ上で、私が意識していることがもうひとつあります。
今の相場は、2割程度下駄を履いていると思ってちょうどいい。
好調な相場が続いていると、資産残高の数字が大きくなります。でもその数字をそのまま信じていると、暴落したときに心が折れやすくなります。
だから私はこう考えるようにしています。
| 資産残高 | 2割引いた数字 |
|---|---|
| 500万円 | → 400万円と思っておく |
| 1,000万円 | → 800万円と思っておく |
| 8,000万円 | → 6,400万円と思っておく |
あらかじめ2割減の数字を想定しておけば、実際に暴落が起きたとき「想定内だ」と受け止めやすくなります。
これは根拠のある数字ではありません。ただ、「今は少し高すぎるかもしれない」という謙虚さを持っておくことが、長期投資を続ける上で大切だと感じています。
⑦ 投資を続けるために、一番大切なこと
ここまでいろいろ書いてきましたが、最後に一番大切なことをお伝えします。
自分自身が、肉体的にも精神的にも健康でいつづけること。
投資は継続することが一番大事です。どんなときでも投資家であり続けること。
そのためには、安定した生活を維持して、投資資金を確保できる状態が必要です。体を壊して働けなくなれば、投資を続けることができなくなります。精神的に追い詰められれば、冷静な判断ができなくなります。
華やかな投資戦略より、地味で地道な「健康でいること」のほうが、長期投資においてははるかに重要です。
| 投資を続けるための土台 | なぜ大切か |
|---|---|
| 肉体的な健康 | 働き続けられる。投資資金を確保できる |
| 精神的な健康 | 暴落時に冷静でいられる。売らずに続けられる |
| 安定した生活基盤 | 「今すぐ必要」という切迫感をなくせる |
何があっても健康でいること。家族との時間を大切にすること。投資はその「おまけ」くらいの位置づけでいい。
そのくらいの気持ちで、今日も淡々と続けています。
この先、本当の暴落が来るかもしれません。そのとき自分がどう動くか、まだ分かりません。それでも、健康でいれば続けられる。それだけは確かだと思っています。