インデックス投資だけでは物足りなくなったら——高配当株投資の始め方
高配当株投資の始め方を、実際に100銘柄以上保有する公務員が正直に話します。最初の1株をどう選ぶか、分散はどうするか。具体的に解説します。
— 正解かどうかわからない。でも後悔はない —
① 「どれを買えばいいのか」が一番怖かった
高配当株投資を始めようと思ったとき、一番の壁は銘柄選定でした。
インデックス投資なら「オルカンを買う」で終わります。判断が要らない。でも高配当株は違う。「この会社を選ぶ」という意思決定が必要になる。
「選んだ銘柄が下がったら?」「配当が減ったら?」「そもそも何を基準に選べばいい?」——頭の中をそういう問いがぐるぐる回っていました。
この感覚、高配当株投資を始めようとした人なら分かるんじゃないかと思います。
② 基準はシンプルにした
悩み続けてもきりがないので、自分なりの基準をシンプルに決めました。
利回りの目安
配当利回りは3%以上を一つの目安にしています。
高すぎる利回り(5〜6%以上)は、株価が下落していたり、配当が維持できなかったりするリスクがあります。「高いほどいい」ではなく、「持続可能な利回り」を意識しています。
EPSの安定性
EPS(1株あたり利益)が長期にわたって安定しているかを確認します。減益や赤字が続いている企業は、将来の減配リスクが高い。利益が安定して出ている企業が、配当を出し続けられます。
愛せる企業かどうか
これは感覚的な話ですが、「この会社のサービスや製品、いいよな」と思える企業の方が、株価が下がっても長く持ち続けられます。
銘柄選定のより詳しい考え方は → 高配当株の銘柄選定——愛せる企業に出会うために
③ 分散は最初から意識する
最初の1銘柄を選ぶとき、同時に「どんな分散をしていくか」のイメージを持っておくと、後が楽になります。
セクター(業種)を分散させることが大事です。銀行・商社・インフラ・通信・食品——それぞれ景気の影響の受け方が違う。1つのセクターに集中してしまうと、そのセクターが不調のときに配当金全体が影響を受けます。
私はディフェンシブなセクターを50%以上にすることを意識しています。景気に左右されにくい企業(インフラ・通信・食品など)を軸に、景気敏感セクター(金融・商社など)をバランスよく加えていく形です。
セクター分散の考え方は → セクター分散とは——高配当株投資で失敗しないための考え方
④ タイミングより、行動
「もっと株価が下がってから買おう」「決算を待ってから」「相場が落ち着いたら」——こういうことを考えていると、いつまでも買えません。
高配当株投資は、長く続けることが前提です。10年・20年の時間軸で見ると、「買ったタイミング」よりも「買い続けられたか」の方がずっと大事です。
私が最初に買ったのは東ソーという銘柄でした。
化学メーカーです。地味かもしれませんが、配当実績が安定していて、利回りも基準に合っていた。「これが正解かどうか」は正直わかりませんでした。でも後悔はしていません。
「正解かどうかわからない。でも後悔はない」——これが、高配当株の最初の1株を買ったときの正直な感覚です。
⑤ 情報収集のツール
銘柄を調べるときに使っているのはシンプルです。
IRBANKなど財務データサイトで、EPSの推移・配当履歴・配当性向を確認します。過去10年以上のデータが見やすく整理されていて、長期の安定性を判断するのに使っています。
会社の決算資料(IR情報)も直接確認します。難しく読む必要はなく、「利益は出ているか」「配当の方針に変化がないか」を大まかに見るだけでも十分です。
情報を集めすぎると、判断できなくなります。「3%以上の利回り・EPSが安定・ディフェンシブ寄りのセクター」——この3つを確認できれば、あとは買って経験する方が大事です。
⑥ まず1株、買ってみよう
高配当株投資の第一歩は、SBI証券のS株(単元未満株)で1株から始めることです。
1株数百円〜数千円の銘柄も多いので、大きな資金がなくても試せます。「持っている」という感覚が、次の行動につながります。
配当金が振り込まれたとき、インデックスの評価額が増えるときとは違う「働いてくれている」という実感があります。それを一度体験すると、続けていける理由がわかります。
→ [LINK_SBI証券]
高配当株投資で実際に年90万円の配当金を得るまでの話は → NISAで高配当株投資——年90万円の配当金を得るまでの2年半
「正解かどうかわからない。でも後悔はない」——これが最初の1株を買ったときの正直な気持ちです。完璧な判断より、まず行動することの方が、長い目で見てずっと大事でした。